人生がときめくプチ養生講座 ~身体を悪くする不養生力編~金子ブログ
こんにちは!豊中市の玄龍堂鍼灸整骨院 鍼灸師金子です。
前回は、「気の流れの異常」=「病気」というようなことをいいました。今回はそのつづきで、なぜ気の流れが病んで病気になるのか?その原因は?ということを考えてみたいと思います。
実は気の流れに影響を及ぼす要因というのはいくつもあるのですが、特に悪い影響を及ぼす要因を一言でいうと不養生になります。
なーんだそんなことか…と思われるかもしれませんが、一回一回は大したことのない不養生の地道な積み重ねが、逆の意味で継続は力なりということで徐々に気の流れに悪い影響を及ぼして自然治癒力を低下させていくことにつながるわけですね。
不養生の内容を少し紹介すると、まず精神状態があります。東洋医学では人間の代表的な感情を怒、喜、思、憂、悲、恐、驚の七つに大きく分類します。これらの感情の不調和によって、その感情に対応する内臓の気の流れが上ったり、下がったり、停滞したり等、気の流れの異常がおこります。一言でいうと社会的、心理的ストレスです。
それから飲食の不摂生ですね。食べ過ぎ、飲みすぎ、食事内容の偏り、噛む回数が少ない、早食い、食事時間が不規則等も気の流れに悪い影響を与えます。
その他には過労、睡眠不足、これは肉体的な疲労です。これらは気の不足をおこしやすい。逆に運動不足や休息過多は気の流れを悪くします。
あとは加齢によっても気を不足させてしまいます。最近テレビのCMでやってますけど、男は8の倍数、女は7の倍数で弱っていくというやつですね。それから不養生ではないですが、天候の状態や四季も気の流れに影響を与える要素になります。
東洋医学では、一つ一つは大したことはないようにみえる不養生が毎日少しずつ積み重なって気の流れに悪い影響を及ぼしていくことで、未病になったり病気になったりするというふうに考えていきます。
日常生活の中で当然のようにやっていることが、実は気の流れに影響を与え続けているんだなということだけでもわかれば、それをやめるかその逆をやっていくことが自然治癒力を高めることにつながります。それが養生ということですね。
ようやくここまできたので次回は養生についての話をしてみたいと思います。