プチ養生講座 ~秋口編:前編~金子ブログ
二十四節季も白露に入りました。
朝晩と昼の気温の寒暖差が大きくなって、早朝には草や木の枝に露がつきやすくなる頃です。次は秋分で、夏の暑さの名残はあるものの涼しくて大分過ごしやすくなってくる時期ですね。
そして同時に、風邪引きやアレルギー性鼻炎等の鼻水で困る方が増えてくる時期でもあります。
これは、夏の間の冷たいものの摂取過多と暑さによって、脾の臓と胃の腑、つまり消化器系を弱らせたために体の水はけが悪くなって余分な湿気をこもらせると同時に、気血(生命エネルギー)の生成も不充分になることで抵抗力を弱らせ、かぜをひき易いベースを作ってきたことに起因します。
そして寒暖の差が大きくなる時期につい体を冷やしてしまってかぜをひいたり、毎年この時期に鼻炎を発症するという一つのパターンがあります。(急性の鼻水や鼻詰まり以外に咳や喉の痛み、発熱等の症状がなくて西洋医学的にはアレルギーと診断される状態でも東洋医学的にはかぜひきと診断できる状態がよくあります。)
東洋医学的に言うと、アレルギー性鼻炎といえどもやはり一日一日の不養生をコツコツと積み重ねた結果において五臓六腑の生理機能の異常をひきおこして発症するものなのですね。
つづく