プチ東洋医学講座 ~東洋医学的鍼灸のいいところ♪~金子ブログ
こんにちは!豊中市の玄龍堂鍼灸整骨院の金子です。
病気というものにはいろいろ不快な症状を伴います。
でもその症状の多くは、体を木に例えると枝葉が枯れているようなものなんですね。そして東洋医学的にみると、根本原因は幹や根っこにあるということが多くみられます。
だからいくら枝葉をちょん切ったりしても、幹とか根っこの部分の病気や弱りが解消しないとまた別の枝葉が枯れたり病気になったりするということがおこってきます。
もう少し具体的に言うと、東洋医学的に診て胃を中心に消化器系統に負担がかかっている場合、胃腸症状は何もないけど肩や背中にある胃のツボや経絡に痛みとかコリが出てきたりします。
また、胃腸に負担がかかると体の水分代謝が悪くなるので膝が腫れて痛んだり、足がむくんだり、体が重だるくなったりすることもあります。
それから、しつこいものとかカロリーの高いものの摂取が多いと胃腸には余分な熱がこもります。そしてその熱が湿疹という形で皮膚上にでたり、口内炎という形ででたり、しつこい喉の渇きででる場合もあります。
このように、一つの原因が複数の症状を出すというのは東洋医学的にみるとよくあることですね。
こういう場合に肩のコリと膝の痛みは整形外科に行って、むくみや倦怠感は内科に行って、湿疹は皮膚科に行ってたら、東洋医学的にはなんだか枝葉ばっかりをちょん切って幹や根っこの治療をしてないんじゃないかなという感じがします。
でも東洋医学的に言えば消化器系の病だけで全て説明がつくわけです。消化器系の状態を改善する治療をじっくりしていけばいいのです。
今いちばんつらい症状を改善していくことは確かに大切なことです。つまり、つらい時には応急処置的に枝葉をちょん切ることも必要です。
しかし人間はパーツの集まりではなくて全身つながっていますから、病気の根っこの部分が改善しない限り一つの症状がおさまっても別の場所にまた新しい症状がでてくることがあります。
実は東洋医学的な鍼灸の治療は、木の幹とか根っこの病気や弱りを改善していくというものなのです。
どうせ治療するなら、今のつらい症状を取り除いていくと同時に西洋医学ではわからない根本原因にアプローチして病気になりにくい体を作っていった方がいいですよね。
そこが鍼灸の一番いいところであり、東洋医学のすごいところですね