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プチ東洋医学講座 ~デトックスの鍼(気滞編):後編~金子ブログ

次に、程度の差はあれ誰にでもあり、尚且つ病の始まりでもある気の流れの停滞を、どうやって流していくのかということが大事になってきます。

気滞という邪気は、どこに停滞を生じてどの生理機能を失調させるかによって、人それぞれ症状に違いがあり、それによって処置のし方にも違いが出てきますが、基本的には気を再び巡らせてあげることに違いはありません。

気滞の程度が軽い場合であれば、ストレッチや散歩等の運動でも流れていきますし、マッサージ等で筋肉をほぐしても流れていきます。

ところが、程度が徐々に重くなってくると、それだけではだんだん気滞を解消できなくなってきます。気滞の程度が重くなってくると、気を淀みなく流すための生理機能そのものが停滞していることが多いのです。

そこで、鍼の治療では、気を流す働きを調整することによって再び気が流れるようにする「理気(りき)」という処置をしていきます。

また、病院で出される薬にも強い薬と弱い薬があるように、気を流す処置でも、気滞の軽重によっては「理気」以外に「行気(こうき)」、「破気(はき)」というような、処置のし方に強度の違いがでてきます。

例えば、呼吸器系に非常に強い気滞を生じて喘息発作を起こしているような場合は、通常の気を流す「理気」ではなく、鬱滞した気を強烈に散らす「破気」という処置を行ないます。軽い気滞であれば「行気」という処置になりますが、ストレッチや散歩等で気を流してあげることも「行気」の範疇に含まれると考えられます。

以上のような処置をして、脈や舌、ツボ等の気滞を表す病的な反応に改善がみられれば、再び気が正常に流れだしたというふうに判断ができます。その結果、気の停滞によっておこる症状が快方に向かっていくのです。

病気というものは、邪気といわれる様々な毒素が単独で、あるいは組み合わさっておこってくるものです。それらの邪気をこもらせないように、悪いものを巡らせて排出させる目的で行われるのが本来の鍼の治療なのですね。つまり、東洋医学は世間で言われるデトックスというものを、きっちり理論化、体系化したデトックス医学だと言えるのではないかと考えられます。

これまでデトックスというものを東洋医学の視点から解説してきましたがいかがでしたでしょうか。デトックスという手法をきっかけにして、東洋医学に対する理解を深めていただければ幸いです。

 

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