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プチ東洋医学講座 ~アトピーと喘息の意外な関係と治療~金子ブログ

こんにちは!豊中市の玄龍堂鍼灸整骨院 鍼灸師金子です。

今回のプチ東洋医学講座は、アトピーと喘息の意外な関係についてです。

アトピーも喘息も症状に違いはありますが、患っている方にとってはどちらも非常につらい病気です。この二つの病気、実は東洋医学的には密接なつながりがあるということをご存知でしたか?

言うまでもなく、アトピーは皮膚の病気で喘息は呼吸器系の病気ですね。症状だけをみても、明らかに全く違った病気ですし、炎症をおこしている部位も全く別です。実際に病院でも同じ診療科で扱われるものではありません。

ところが!

東洋医学的にこれらの病気の本質を分析していくと、全く別の違うものとも言いきれなくなってきます。西洋医学と別の視点から病気を診ることで、また違った捉え方ができてくるのですね。

アトピーや喘息を患っている方は、実際に経験されたことがあるかもしれませんが、喘息持ちの方の呼吸器の症状が落ち着いてくると皮膚に痒みや湿疹がでてきたり、アトピーの方の皮膚がきれいになったと思ったら喘鳴がでてくるということがおこったりします。

実は東洋医学の理論では、皮膚と呼吸器系をちょうど紙の表と裏のように一体のものとして捉えます。そのため、皮膚の病気も呼吸器の病気も根っこは同じであって、病の表れ方が違うのだということが言えるのですね。

では、病気の根っことはなんでしょうか、また皮膚から呼吸器、呼吸器から皮膚に病気が移動するということにはどういう意味があるのでしょう。

東洋医学的にアトピーを分析すると、身体の中に余分な熱や水分、湿気をこもらせていることが多く見受けられます。(これらの毒素の総称を邪気といいます。)

このような邪気は誰しもある程度はもっているものですが、普段は身体がうまく排泄してくれています。ところが、五臓六腑の機能低下等で邪気の排泄がうまくいかなくなった場合、飲食不摂生等の不養生による邪気の供給に排泄がおいつかなくなった場合、その両方の場合にやはり過剰に邪気が体内にこもることになります。

五臓六腑は邪気を体内にこもらせておきたくないのですが、排出しきれない場合、邪気を皮膚上に押し出して、炎症という形をとってなんとか体外に排泄しようとがんばります。この現象が西洋医学的には皮膚の病気として認識されるわけですね。

喘息も同様に、やはり体内に余分な熱や湿気等の邪気をこもらせていることが多いのです。ただ、喘息の場合は邪気がすでに五臓六腑にこもって悪影響を与えている状態なので、皮膚を中心に炎症症状をおこしているものより病気のステージとしては深く重いものになります。

ところが、肺の臓にこもっている邪気を適切な処置によって除いていくということ続けていくと、今度は皮膚に邪気が浮いてきて皮膚を中心にして炎症をおこしはじめます。

皮膚の痒みというのもとてもつらいものですが、実はこれは、東洋医学的にいえば、病気のステージが深いものから浅いもののに移行してきている状態を表します。病の大きな流れとしてはよくなってきているのですね。

ここで一気に邪気を排泄できれば内蔵も皮膚も健やかな状態を維持できますが、もしうまく邪気が排泄できなければ、また肺の臓に邪気が深く沈みこんでいくことになります。

そのような場合、皮膚症状はある程度落ち着いてくるのですが、また喘鳴や喘咳が出始めるという現象がおこってきます。

表面的には皮膚病が治ったと感じられますが、これは東洋医学的には、病気のステージが浅い段階から深い段階へ移行してしまったということを表します。

この場合はまた邪気を浅い部分に浮かせるように処置していかなければなりません。

このように東洋医学では、アトピーと喘息のような一見別個に思える病気を、連続してつながった一連の流れとして捉えたり、局所の症状を全体のひずみの結果として捉えることが多々あるのですね。

そういう捉え方をした上で、邪気の種類、位置、深さ等の違いを考えて対処していくというのが東洋医学の基本的な考え方になります。

以上アトピーと喘息に関して、東洋医学では西洋医学とはまた違った捉え方をして対処していくのだということが少しでもおわかりいただければいいかなと思います。

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