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プチ東洋医学講座 「鍼灸師は軍師?:前編」~東洋医学の戦略と戦術~金子ブログ

東洋医学の診察と診断を、少し変わった視点からできるだけわかりやすく解説していきたいと思います。
突然ですが「軍師」というのは、昔の戦争で作戦計画の立案をしていた人です。
自軍の状況と敵軍の状況を正確に把握して、どのように軍隊を運用して戦っていけば勝てるのかを考えていくのですね。
具体的には、敵の勢力はどのくらいなのか、本陣をどこに置いて、どういう陣形をしいているのか、敵軍の士気は高いのか低いのか、戦場となるであろう場所の地形や、その時の季節や天候等々…
様々な事柄を考慮に入れた上で、自軍の状況に応じた戦い方を練っていくのです。
鍼灸師が、そのような軍師と似たようなことをしているとしたら驚きでしょうか。
実は、東洋医学において病気を診察し診断していく作業は、軍師の仕事とよく似ているのです。
東洋医学の診察というのは、どのような病気であれ、まずは八鋼弁証(はっこうべんしょう)といって、病気の「性質」「趨勢」「位置」を知ることから始まります。
これは、その病気がどういうものであるかを大きく捉まえる作業のことなのですが、これが分かれば治療をどうしていけばいいかという大きな方針が定まるのです。
実はここが、軍師の立てる作戦計画の『戦略』にあたる部分です。
戦略とは、戦を遂行していく上での大きな目的、方向性のことですね。
重要拠点を守り抜くことなのか、敵を撃滅することなのか、最終的に講和に持ちこむのか等々、大きな目的、方向性が決まらなければ細かい作戦が立てられません。
もしここを間違えると、実際の戦に勝つことはおぼつかなくなりますし、治療にも間違いがおこってきます。
例えば、気管支喘息という病気を東洋医学的に診察する際には、体内に毒素がこもっておこる「実喘(じつぜん)タイプ」なのか、気の不足によって臓腑の働きが衰えておこる「虚喘(きょぜん)タイプ」なのかをまずは見分けていきます。
このように、喘息を治療する場合、「実喘」と「虚喘」を見分けるのが作戦立案における戦略の部分になるのですね。
もし喘息を訴える人に対して、本当は「実喘タイプ」と診断できるものを、間違えて「虚喘タイプ」と診断して気を補う治療を行なってしまった場合、体内の毒素を助長することになり、逆に症状を悪化させてしまう可能性がでてきます。
ゆえに戦略にあたる部分、即ち病気の「性質」「趨勢」「位置」を東洋医学的にまずしっかり把握することは、戦と同様に、病気治しの戦いを挑む上ではとても重要な作業になってくるのですね。
つづく

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