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プチ東洋医学講座「肝は肝臓?:後編」~小柴胡湯と肝機能障害~金子ブログ

実際に、西洋医学における慢性肝炎を東洋医学的に分析してみると、東洋医学では「脾」という臓腑が中心に病んでいることがあります。(「脾」は消化器系全般を指す名称で、西洋医学の脾臓とイコールではありません。)
つまり、西洋医学における肝臓の病気が、東洋医学では「脾」の病気になるということですね。
もちろん、慢性肝炎を患う人全員が「脾」の病気と診断できるわけではないですが、この場合、東洋医学では「脾」の臓腑機能を改善させていくことで肝臓の病気を治していくわけです。
なんだか頭がこんがらがってくるようですが、このように、東洋医学における臓腑の名称は、西洋医学の臓器を意味しているわけではないのですね。
ではなぜ、このようにややこしいのかというと…
それは江戸末期の日本において、オランダ医学(西洋医学)の解剖学用語を翻訳する時に、当時すでにあった漢方医学の臓腑の名称がそのまま利用された結果、両医学に同様の名称が存在することになったわけです。
東洋医学の「肝」を、西洋医学の肝臓とイコールで捉えてしまいたくなる理由としては、実は、このような歴史的背景があったのですね。
しかし、東洋医学と西洋医学とでは、寄って立つ考え方に大きな違いがあります。ゆえに、人間の身体に対する捉え方、認識のし方にも違いがでてくるのです。
違いがある以上、両医学で同じ言葉を使用していても、それはイコールではないのです。
少しややこしいですが、肝と肝臓は別物。
この微妙なニュアンスを少しでも感じていただければ幸いです。

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