身体を良くするメンタリティ ~その2~金子ブログ
こんにちは!豊中市の玄龍堂鍼灸整骨院!鍼灸師金子です。
中国の古典に「三利あれば、必ず三患あり。」という言葉があります。
三つ利点があれば、それによって受ける不利な点も必ず三つくらいあるぞという意味ですが、発想の転換というか、考えようによっては逆もまた真なりで三つ悪いことがあっても、それによって三つとはいわずとも一つくらいはいいことがあるのではないかという解釈も成り立つわけです。
例えばケガや病気は嫌なものですが、ケガをして初めて五体満足で動けていたことがありがたいことだったのだなぁと思って足る心を学ぶかもしれません。大病を患って初めて家族のありがたさがわかり、感謝の心を学ぶかもしれません。あるいは、それまで理解できなかった他人の苦しみが理解できるようになるかもしれません。
このように、痛い思いをしたぶん心が豊かになるというか、自分にとっては病気にかからないと絶対に気付けないようなことも、もしかしたらあるかもしれません。
つまり「三患あっても、それによってうける一、ニ利くらいはあるかもよ」ということですね。
そのような自分なりの気付きをみつけることができれば、病気になったこともむだではないのかもしれませんね。
それから病気ではないですが、日々年をとって老いていくというのも一般的には嫌なものでしょう。
しかし、年月を重ねることによってしかわからないことやできないこともまたあるのではないかと思います。
高度な学問や職人の技術は年月をかけて修練しないとなかなか身につきません。また、人間としての器ができていくのも、人格的に成長していくのも同じですね。
鍼灸師金子も年月を重ねていくことによって、底光りのする人格と高度な学と術を持った人間になっていきたいものです。
でも以前、5歳の子供の患者さんにこれまでの人生で初めて「おじちゃん」といわれた時は表面的には気にしていないふりをして笑顔でいましたが、心の奥底では軽いショックを受けてしまい、しばらくひきずっていた鍼灸師金子でした…