プチ東洋医学講座 ~原因不明?の頭痛の治療:後編~金子ブログ
こんにちは!豊中市の玄龍堂鍼灸整骨院!鍼灸師金子です。
前編の症例のような、頭に熱がこもっておこる頭痛がさらにひどくなると、回転性のめまいや耳鳴りを伴なったりしてメニエル病と診断されることもありますし、気の上逆が胃に影響すると吐き気や嘔吐がおこります。また「肝」が原因のものは、女性であれば生理周期に関連しておこることも多いですね。
それから湿邪といわれる体内の余分な湿気が原因でおこることもよくみられます。東洋医学的には体内の水はけが悪くなっておこる頭痛ですが、この場合もMRI等の画像所見でこれといった異常はみられない場合があります。
拍動性の激しい頭痛で吐き気や嘔吐があったり、体のむくみがあったり、雨降りの前に悪化する等お天気に症状が左右されたりもします。
処置としては「脾」、「胃」等の消化器系統、「腎」、「膀胱」等の泌尿器系統の働きを高めて体の水はけをよくして余分な湿気を除いていくことです。
以上、東洋医学的に比較的多くみられ、また西洋医学的には原因が特定できないという頭痛のパターンについて紹介してみました。
頭痛はひどくなると、日常生活に支障をきたすほどつらいものです。西洋医学的には原因が特定できなくても、東洋医学的にみていくと原因がわかってくるものも多くあります。
頭痛に限ったことではありませんが、いろんな病気で西洋医学的に原因が特定できない場合はそのまま対症療法をするのではなく、東洋医学的アプローチも選択肢の中にいれておきましょう。
原因不明の症状の原因が明らかになるかもしれませんよ。