人生がときめくプチ養生講座 ~健康を維持したけりゃ未病を治しなさい編~金子ブログ
こんにちは!豊中市の玄龍堂鍼灸整骨院 鍼灸師金子です。
東洋医学では「未病(みびょう)」という言葉をよく使います。
最近はテレビのCMや雑誌なんかでもちらほら聞かれるようになりました。厚生労働省の白書にも未病という概念が説明されているようなので、そろそろ市民権を得てきた言葉なのかなと思います。
未病というのはもちろん東洋医学の言葉なのですが、東洋医学の健康観というのは、病気でなかったら健康、健康でなかったら病気という二元的な二律背反したものとして捉えるわけではありません。健康の状態には高い状態から低い状態まであって、それが低下すると病気の状態に至るという一元的な連続的なみかたをしていきます。
つまり、未病というのはこれといって症状は出ていないけれど、健康状態が低下して何らかの症状がでる一歩手前まできている状態を指します。言いかえれば自然治癒力が低下して健康を損ないつつある状態になっているということですね。
その結果、まだはっきりとつらい症状がでていないけれど、なんとなくしんどい、調子が悪い等の体のトラブルがおこってくるようになります。
このような未病の状態はがまんしようと思えばできないこともないので、ともすれば見過ごされがちになりますが、未病の延長線上には大病があります。
未病の状態では症状がでなくても身体は必ず脈や舌、ツボに異常を反映してシグナルを出しています。不養生を積み重ねて大病をおこす前に、まずは養生法で自然治癒力を高めて未病からの脱却をはかりましょう。