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金子ブログ

なるほど!THE.・プチ東洋医学講座 ~上工(名医)が未病を治す時、さわやかな風が舞う!編:中編~金子ブログ

仮に、上工と中工の二人の医者がいたとします。

例えば、自分の診ている患者さんが大病を患ってしまい、大掛かりな手術をして臓器を切り取ったりする医者は、東洋医学では中工ということにされてしまいます。

それに対して、自分の診ている患者さんが大病もせず、あのお医者さんにかかってからそう言えば風邪ひいてないなぁ…とか、体調くずしてないなぁ…とか思われてるのが上工ということになります。

一見、派手な外科手術をする方がニュースになったり、すごいと思われるんですが、東洋医学では、最初から病気にさせない医者の方が、全く華々しさも話題性もありませんが実は優れているのだというふうに考えるのですね。

これは実に東洋的な考え方で、兵法で有名な孫子も、派手な戦をして甚大な被害を出して勝利する将軍より、派手さはなくても勝つべくして勝つような戦い方をする、あるいは勇戦敢闘せずに勝ってしまう将軍の方がより優れているのだということを言っています。

そもそも戦争をおこさないように、未然に争いの種を摘んでおく方が賢いことで、はるかに重要なことなのだということでもあります。

病気も同じで、手術が必要な状態に至る前に、あるいは症状が発症する前に、病の芽を摘んでおくほうが大事なのだということですね。

これは、外科手術が不必要だとか、すごくないということではもちろんありません。

ただ、すでに悪い状況がおこってから対処するだけではなく、未然に病の芽をつんでおくという考え方も必要なのではないかと思われるのです。

そして、東洋医学の真骨頂は、病が発症する以前に、普段からの食習慣、大小便、睡眠の状態、その他の体の状態や、脈、舌、顔の気色、ツボの状態等を診ることで、五臓六腑の異常を感知することができるというところです。

実際に症状がなくても、特に脈や舌やツボの状態で、体にあまりよくないことがおこりそうだなということの予測がついたりしてきます。この段階を未病といいます。

本当の上工になれば、未病の状態からどういう病になりそうかというところまで予測がつくのでしょうが、上工でなくても、体が出している反応を素直に診てあげることで、何か異常がありますよということを知るくらいはできるのですね。

この未病の段階で体の異常に対処し、事無きを得、末永く心と体の健康維持の力添えをひそかに行なうというのが、東洋医学における上工の巧妙な手口です。みだりに病気や争いを起こさせないという東洋的なあり方ですね。

つづく

 

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