プチ養生講座 ~梅雨の時編:後編~金子ブログ
こんにちは!豊中市の玄龍堂鍼灸整骨院 鍼灸師金子です。
そのようにならないためには、身体の水分代謝を良くしておくこと、湿痰という毒素をためずに排出することがポイントになります。
つまり、「脾」を健やかにしておくことですね。
具体的には、食べ過ぎない、飲み過ぎない、よく噛む、腹八分目にして、運動でよく汗をかく、よく大小便を出すということです。言ってしまえば、これだけです。
食養生にもつながりますが、あまり食べ過ぎないでください。
それから、通じがよくなるような食材、一般的には食物繊維の豊富なものを摂取することです。例えば、バナナ、りんご、えのき、しめじ、海藻類、れんこん、ごぼう、こんにゃく、アボカド等ですね。
利水作用のある小豆、きゅうり、冬瓜、すいか等を摂取するのも大切です。
もし病的に出が悪いのであれば、悪い臓腑機能を治療してあげることが必要になってきます。
あと、あまり喉の渇きもないのに過剰に水分摂取をしないでください。熱中症予防のために水分摂取は必要なことではありますが、喉の渇きを覚えるか覚えないかというところで少量づつ補給するようにしてください。
水分は口から入れたら自然に下から流れ出るというものではありません。
口から摂取した水分を代謝させる「脾」の弱っている人が過剰に水分摂取すると逆に体内で水分が淀んでしまって、余計に身体がしんどくなってきます。
この時期は特に体内に余分な湿気をためないことが養生の秘訣になってきます。
土用の土とは、東洋医学では「脾」のことで、この時期は胃腸を大切にして水分の代謝を滞らせないようにしましょうねというのが本来の意味ですね。
養生を実践するのはなかなか難しいとは思いますが、みんなでがんばっていきましょう。