プチ東洋医学講座 ~鍼灸と気管支喘息の治療~金子ブログ
こんにちは!豊中市の玄龍堂鍼灸整骨院 鍼灸師金子です。
東洋医学では喘息の原因を大きく二つに分類します。
ひとつは気(生命エネルギー)の不足によって、内臓機能の働きが低下しておこるタイプの「虚喘(きょぜん)」と、もうひとつは身体の中に邪気と呼ばれる毒素が停滞しておこるタイプで「実喘(じつぜん)」と呼ばれるものです。
内臓機能の低下でおこるものの中でも、呼吸器系単独の弱りだけではなく、虚弱体質や胃腸の弱りが関与しているもの、あるいは加齢や過労による精力の弱りが関与しているもの等の分類がでてきます。
また毒素が停滞しておこるものの中でも、心理的ストレスで気がうまく流れなくなっておこるもの、食べ過ぎ飲み過ぎで体内に余分な水気、湿気がこもっておこるもの、熱毒がこもっておこるもの等の違いがでてきます。さらにこれらの原因がいくつか複合している場合もあります。
いずれにしても虚喘なのか実喘なのかを見分けた上でどこが弱っているのか、どんな毒素がこもっているのかを診察して体質と原因に応じた治療をしていく必要があります。