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プチ東洋医学講座 ~体質・地域・気候と病気のほんとうの関係:中編~金子ブログ

さらに、身体の内部環境に加えて、地域や気候といったものも、東洋医学的には病気に関係してくる要素です。

北海道や東北地方等の寒い地域と、沖縄のような温かい地域の違いや、同じ地域でも暑い時期、寒い時期、湿気が多い時期等の気候の違いが身体に大きな影響を与えるのですね。

例えば、同じインフルエンザでも、北海道や東北で寒い時期に陽虚体質(体が冷えに傾く状態)の人がかかるインフルエンザと、沖縄で内熱体質(体が熱に傾く状態)の人がかかるインフルエンザでは、ウイルスの型が同じでも東洋医学的には治療法が違ってくる可能性があります。

東洋医学では、風邪ひきは大きく二種類に分かれます。温病(うんびょう)という熱性の風邪と、傷寒(しょうかん)という冷えの風邪です。一見同じ風邪ひきなのですが、東洋医学的には原因と治療法が違うことがあるのですね。

一般的には、寒い時期の風邪ひきは冷えによる風邪なのですが、気候が暖かい時や暑い時に、内熱体質の人がかかりやすい病気が温病です。

以前、阪神タイガースの一軍の選手が沖縄でキャンプ中にインフルエンザにかかったというニュースを聞いたことがあります。

実際に診たわけではないので断言はできませんが、一般的には若いプロスポーツ選手が陽虚体質であることはまず考えられません。むしろエネルギーがあふれ過ぎている内熱体質の人が多いのではないかと思われます。春季のキャンプとはいえ、比較的温暖な沖縄において、内熱体質であろう人がかかったインフルエンザは、温病という熱性の風邪だったかもしれませんね。

このように、東洋医学では、ある特定の体質の人がある地域の特性によってなんらかの病気を発病しやすくなる場合があるというような捉え方をしていきます。

つまり、患者さんが内陸の暑い地域に住んでいて熱の影響を受けやすいのか、海や川の傍等の湿気が高くなりやすい地域に住んでいて湿気の影響を受けやすいのか、比較的寒くて乾燥しやすい地域に住んでいて冷えや乾燥の影響を受けやすいのかということを、体質と合わせて発病要因の一つとして重視していくということですね。

つづく

 

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