スタッフブログ

金子ブログ

プチ東洋医学講座 ~五臓六腑って何?:中編~金子ブログ

こんにちは!豊中市の玄龍堂鍼灸整骨院 鍼灸師金子です。

例えば、東洋医学で「腎」といった場合、解剖学でいう腎臓の尿を生成したり、尿を排泄して体液を調節したりする泌尿器系統の働きだけではなく、精力という生殖能力に係わる生命エネルギーを貯蔵する働き、骨格等を成長発育させる働き、体を温めて体温を維持する働き、体を潤す働き、上に昇った気を下に引き降ろす働き等を含めていいます。

これらの機能は解剖学でいう腎臓の機能の範疇をこえていますね。

東洋医学には「難経(なんぎょう)」という書物があり、その中には解剖学的な内臓の形、重さ、長さ等の詳細な記述がありますし、機能としてもオーバーラップする部分はあるけれど、体の中から腎臓を取り出してこれが東洋医学の「腎」ですというのでは「腎」の機能を説明する上で無理があります。

つまり東洋医学の五臓六腑というのは体の特定の臓器や部分(パーツ)等の物質、物体をさしているのではなく、あくまで複数の一連の生理機能に対する名称であり、腎臓の機能は東洋医学の「腎」に包含されるという関係にもなります。

もし人間の体をパーツ毎に分類して「腎」の生理機能をそこに帰属させていこうとすると、結局東洋医学の「腎」が何をさしているのかが非常にわかりにくくなりますし、五臓六腑という認識のしかた自体が無意味であり不用なものになるように思われます。

五臓六腑間の境界線が曖昧模糊としているからこそ、分けようとしても分けられない一つのものという認識になり、これが東洋医学の機能重視の考え方につながってきます。

この部分は東洋医学の特徴をよく表しているのではないかと思います。

つづく

カテゴリー別記事

アトピー・ぜんそく・更年期・片頭痛のことなら玄龍堂鍼灸整骨院

はじめの一歩が肝心です。お気軽にお電話ください。TEL06-6855-3637

img01

診療時間

10:00~20:00(月~金)
10:00~17:00(土)
休診日/日曜日・祝日

アクセス

大阪府豊中市西緑丘1-6-16
メモリアルハイツ102
駐車場:3台完備

電車・バス・お車でアクセス
院内情報の詳細へ

新着情報一覧へ

新着情報一覧へ

  • 玄龍堂ブログ
  • 患者様の声
  • よくあるご質問

玄龍堂鍼灸整骨院
豊中市西緑丘1-6-16
メモリアルハイツ102
TEL:06-6855-3637
診療時間:
10:00~20:00(月~金)
10:00~17:00(土)
休診日:日曜日・祝日

TOPへ戻る