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プチ東洋医学講座 ~デトックスの鍼(瘀血編):後編~金子ブログ

瘀血というのは、以前解説した熱邪等の実態のない邪気とは違い、物質としての有形の塊をなしていることが多いため、大きな塊を形成すると、邪気の種類の中では一番しつこいものになります。

そのため、瘀血という邪気は、癌や腫瘍等のより重い病気に関与することが多くなることも事実なのです。ゆえに漢方薬では、瘀血を下していく薬にも強度にいろいろな種類があるのです。

もし病気に瘀血の関与が認められれば、鍼の治療では通常「駆瘀血(くおけつ)」や「活血化瘀(かっけつかお)」という処置をして、瘀血の排出を促進していくことになります。

その場合、血に関係が深いツボには、瘀血を表す病的な反応が出ていることが多いものです。

そのようなツボに鍼をして、適切な手技を行なうことによって、滞った血を正常に巡らせるようにしていきます。また、瘀血は気の流れが滞って形成されていることが多いため、実際には血を巡らせるだけではなく、気の流れをよくする処置を同時に加えていくことがよくあります。

以上のような処置を加えて、うまく瘀血の排出が促進されると、大便がよく通じるようになったり、黒色の便がよく出たりするようになります。女性の場合であれば、生理の時に一時的に血塊が多く排出される現象もみられます。これらは瘀血が正常に排出されている生理的な反応であることが多いのです。

このような反応があり、尚且つ舌やお腹、脈、ツボの状態で瘀血を表す反応が改善していれば、うまく瘀血が排出されたと判断できます。つまりデトックスがうまくいったと判断できるのです。その結果、瘀血が関わる病気も快方に向かっていくのですね。

もし重い病気で瘀血が過剰にこもっていて、充分に排出されない場合があれば、漢方薬を併用して瘀血の排出を促進していくこともあります。

以上、今回は瘀血という邪気のデトックスについて解説してみました。次回以降は「気滞(きたい)」という邪気の特徴やデトックスについて解説してみたいと思います。

 

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