プチ東洋医学講座 ~〇〇に効くツボ?~金子ブログ
こんにちは!豊中市の玄龍堂鍼灸整骨院 鍼灸師金子です。
長いこと鍼灸師をやってると、「○○に効くツボは?」という質問をされることがちょくちょくあります。
確かに、当たらずとも遠からず的な使い方ができるツボ、高い確率で特定の症状に効くツボというものはあります。
ただ、東洋医学はよくオーダーメイド医学だと言われます。
もし万人共通で○○に効くツボというものがあれば、便利だと思いますがオーダーメイド医学ではなくなってしまうような気もします。
例えば喘息という病気の場合、東洋医学では身体の内蔵機能が弱っておこる虚喘(きょぜん)タイプと、毒素が身体の中にこもっておこる実喘(じつぜん)タイプの大きく二つにまずは分けて捉えます。これだけでも二通りのツボの処方がでてきます。
実際は実喘と虚喘のそれぞれの中でまた原因が枝分かれしていきますし、それらの原因が複合している場合もあります。
つまり、病院では同じ病名のAさんとBさんとCさんを東洋医学的に診立てると、それぞれ処方するツボが違ってくるということがおこります。
いろいろな症状に言えることですが、ツボの処方はひとりひとりの患者さんの体質や症状の原因に応じて異なってくるもので、病名や症状とツボがイコールで結ばれるわけではないというのが実際のところですね。
でもあれば便利でいいなぁとは思いますけど…