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プチ東洋医学講座 「止める下痢と止めない下痢:中編」~O-157は止めない下痢?~金子ブログ

例えば、お腹が刺しこんで痛み、泥状の下痢が出て残便感があり、何度もトイレにかけこむという場合、東洋医学では湿熱という邪気(毒素)を排出するための下痢というふうに診断することがあります。
その場合は、さらに湿熱という邪気(毒素)を排出するための処置をしなければならないのですが、もし下痢を止めてしまった場合、本来排出されるべき毒素が体内に残ってしまうことになります。
毒素の排出を邪魔されると、身体の方は、排出されない毒素を別の方法で排出しようとします。
例えば、悪寒戦慄を伴う発汗がおこったり、悪心嘔吐がおこったりですね。
いずれも一見病的な症状ですが、そのような形でも、別ルートから下痢に代わって毒素を排出できればいいのですが、それもできない場合、内臓諸器官に悪影響を与えます。
かつて病原性大腸菌O-157が猛威をふるった時も、ひどい場合は脳症等、合併症をおこした人がいたと思います。
これは東洋医学的には、邪気(毒素)が強すぎて、排出が間に合わず、その影響を内臓諸器官が受けてしまったものであると考えられます。

O-157は強い毒性をもつ細菌ですが、東洋医学的には湿熱という邪気(毒素)に分類される特徴があると考えられます。
ゆえに、治療としては、湿熱の排出を促進させる処置をとってさらに下すべきであり、絶対に止めてはいけないものなのですね。
ただでさえ苦しいのに、さらに下して苦痛を与えるのかと思われるかもしれませんが、止めてはいけない下痢の場合は、体内の毒素をなんらかの方法でできるだけ早く排出することが身体を守るために必要な事なのです。
もし毒素を出しきらないと、O-157の脳症のように、それが形を変えて別の病気や症状をおこしたりするのです。
また、そのような毒素を排出するための下痢とは違い、生命エネルギーである気が不足することによって、身体の水はけの働きが弱ることでおこる下痢もあります。

これは慢性的な経過をたどることが多いのですが、このようなエネルギー不足によって治水できずにおこる下痢の場合は、早急に止めなければならないのですね。
もしこれを止めてはいけないものと判断してしまうと、どんどん身体が衰弱していきます。
このように、東洋医学的には、下痢には止めるものと止めてはいけないものがあり、止めてはいけない下痢の場合は、毒素の排出を促進するために、苦しいのは承知で敢えてそのままにしたり、さらに排出を促したりすることもあるということですね。
もちろんその場合は体液の組成に近い水分を摂取することは必要ですし、点滴等による補液が必要になってくることもあります。
つづく

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