なるほど!THE.・プチ東洋医学講座 ~安産の秘訣!「命門の火」:前編~金子ブログ
なんだか必殺技の名称みたいなタイトルで始まりましたが、今回から「安産のためにはどういう治療をしていくの?」という疑問について、わかりやすく解説していきたいと思います。
東洋医学において、安産のために大切になってくると言われるのが「命門(めいもん)の火」というエネルギーなのです。
以前の『プチ東洋医学講座』でも紹介しましたが、人間が先天的に生まれながらにしてもっている気を「先天の気」といいます。その先天の気の中でも、特に体を温める働きのある気(エネルギー)を「命門の火」と呼びます。
命門の火も先天的なエネルギーなので、その強い弱いには生まれながらの個人差があります。
このエネルギーが弱いと、普段から朝が苦手だったり、足腰が弱いかあるいはだるかったり痛かったり、髪の毛が細くてぱさつきやすく切れやすかったり、体が温もりにくかったり、虚弱体質であったり、ひどければ尿の出が悪かったり弱かったり、骨粗鬆症になったり、生理周期に異常がでやすくなったりします。
実は、この命門の火は胎児を子宮内に留めおいて育てていくための中心的なエネルギーになりますので、これが弱いと胎児を子宮内に留めておけずに流産したり、血流が悪くなって胎児の育ちが悪くなったり、あるいはお産の時に胎児を押し出す力が不足して難産になったりしてしまうのですね。
ゆえに、安産のためにはもちろん、普段の体調を整えたり未然に病気を防ぐためにも命門の火を高める治療をしておくことが推奨されるのです。
また、命門の火を含む先天の気は、女性の場合は7の倍数で盛んになり衰えていくエネルギーでもありますので、私の経験上、30代後半から40代の妊婦さんの場合は、命門の火の弱りが見うけられる場合が比較的多いのではないかと思います。
そのような場合は逆子になったりすることもよくありますが、命門の火を補う治療をしていくとすぐに戻るものですし、実際に安産です。
つづく