なるほど!THE・プチ東洋医学講座 ~納得!東洋医学と西洋医学の違い編:第二回~金子ブログ
こんにちは!豊中市の玄龍堂鍼灸整骨院 鍼灸師金子です。
東洋医学と西洋医学の違い編、第二回です。
今回は、「木を見る西洋人、森を見る東洋人」という言葉がありますが、ギリシャ哲学は、木を見る西洋人のように、ある物事を周囲の関係性と切り離して、対象物それ自体を単独で観察し分析していきます。
例えば、机を認識する場合、机は多数の粒子の集合体であって、それ自体が固定的で、単独で存在するものだというふうに捉えていきます。世の中はそのような独立した個別なものが多数集まって成り立っているという世界観ですね。
一方、東洋哲学は、森を見る東洋人のように、世界は個々別々の対象物の集合体ではなくて、全てのものが関係しあった統一体と捉えます。
例えると、机は机になる前は何本かの別々の木であって、誰かの手が加わったために変化したものであって、今は机として存在しているけど、後に誰かに燃やされて灰になったりするものだと捉えます。
いろんな連続した関係性の中で机があり、それは固定的なものではなくて変化を内包するものだということです。すべては流れ行く継ぎ目のない統一体であり、個単独ではなにものも存在できないという世界観ですね。
このように、西洋人と東洋人の考え方の根底にある哲学にこれだけの違いがあるということをまず押さえておきます。
次に、これらの考え方で人間の身体や病気を認識しようとするとどういう違いがでてくるのかを考えてみますね。
つづく