実践!富山弁講座 ~だら編~金子ブログ
こんにちは!豊中市の玄龍堂鍼灸整骨院 鍼灸師金子です。
さて、今回は実践!富山弁講座です。
みなさんにとっては未知の言語であるはずの富山弁ですが (一応日本語ではありますが…)、かつて富山の情報誌で「好きな富山弁」、「嫌いな富山弁」、「響き・意味においてこれはスゴイと思う富山弁」の3部門においてダントツ1位の三冠王に輝いた、キングオブ富山弁の誉れ高い「だら」について意味と用法を解説していきたいと思います。
もちろん、富山は海の幸が豊富だからといって魚の鱈(たら)がなまったものではありませんよ。早とちりしないで下さいね。
ではまず実際の使用例から、
「おまえ、だらんないがか!」
どうでしょう。なんとなくはわかりますでしょうか。それでは日本語に…、いや標準語に訳してみましょう。
「おまえ、ばかじゃないのか!」
そうです。「だら」を標準語に訳すと「ばか」になります。相手を罵倒する際に使用するのですが、通常はニュアンス的には関西弁の「あほ」に近い使われ方をします。
ただし、感情の激昂度合いによっては「あほ」の最上級にあたる「ぼけ」とか「カス」等のレベルの意味合いを持たせることも可能です。
使用例として、
「だらこけ!」とか、
「だらんめぇ!」
「だらでだらでごまふいとる!」
このように、だらを複数重ねて使う離れ業もあり、富山弁の習得レベルの向上に伴ってその応用は千変万化、変幻自在です。ちなみにだらの数が多いほどだらです。
また、特殊な使用法として感嘆詞的な意味合いを含めた使われ方もあります。
使用例として、野球でピッチャーがホームランを打ったりすると、
「だらっ、こいっちゃホームラン打ったがよ!」
という具合です。
微妙ですが、罵倒ではなくやや賞賛と驚きを含めた使い方ですね。この使い方はやや上級の部類に入ってきますので、みなさんはまず軽い罵倒語として使用するところから始めてくださいね。
というわけで、第一回 実践!富山弁講座いかがでしたでしょうか?
これからも不定期で更新していく予定ですので、是非みなさんも富山の伝統文化を味わってみましょうね~。