プチ東洋医学講座 〜東洋医学に興味があって理解してみようと思ったら…:vol.1〜金子ブログ
これから、東洋医学と鍼灸のことをできるだけわかりやすく紹介していきたいと思います。
東洋医学とは読んで字の如く、東洋、つまり今の中国発祥の医学体系なのですが、一般の方であれば医学、医療といえば、通常は病院で行われる西洋医学的な処置、つまり薬や注射、あるいは手術室のオペなどを思い浮かべるかもしれません。
病院では、西洋医学に基づいて病気を診察・診断され、それに応じた適切な処置をしてもらえます。私自身、子供の頃は病院で予防接種を受けたり、薬をもらったり、ケガの処置をしてもらったりしていました。
また、小学校では理科、中学・高校では生物の授業を受けています。そうなると必然、人間の身体や病気を認識する際には、常に西洋医学的な知識に基づいた捉え方をするようになりますし、病気の際にはまず病院に行きます。そして、それは大多数の方がそうなのではないかと思われます。
ここで突然なのですが、鍼で病気を治すと言ったら、みなさんはどう思われるでしょうか。
一般的に鍼といえば、肩こりや腰痛の治療によく用いられるというイメージがありますね。そのような鍼が、西洋医学的には原因不明だったり、有効な治療がなかったりする病気を改善させることがあるとしたらどうでしょう。
もちろん、鍼が魔法のように簡単に何でも治せると言うつもりは毛頭ありません。
しかしながら、喘息やアトピー等のアレルギーはもちろん、パーキンソン病のような神経難病や、繊維筋痛症といった西洋医学的には治療が難しい痛み、原因不明の発熱や湿疹等の病気が、鍼の治療によって改善していくということも事実なのです。
それではなぜ、肩こりや腰痛に用いられるはずの鍼の治療で、病院でも治りにくいような病気が改善していくのでしょうか。 つづく