プチ東洋医学講座 ~鍼灸と原因不明の偏頭痛の治療~金子ブログ
こんにちは!豊中市の玄龍堂鍼灸整骨院 鍼灸師金子です。
偏頭痛というのは頭の片側が反復性に痛むもので、眼科疾患や耳鼻科疾患、心身症、あるいは高血圧に伴っておこるものもありますが、原因不明でロキソニン等の消炎鎮痛剤を服用しておられる方も多いのではないでしょうか。
この偏頭痛を東洋医学的に診るといろいろ原因はあるのですが、一番多くみられるのは頭に過剰な熱がこもっているものです。
東洋医学でいう肝の臓には生命エネルギーである気を上にもちあげる作用がありますが、これが精神的ストレス等で過剰に気が上に昇ってしまう場合があります。
気が頭に昇りすぎて余分に熱がこもってしまい、それが頭痛の原因になります。ひどければめまいや吐き気を伴うこともあり、治療としては昇りすぎた気を引き降ろしたり、頭にこもった熱を抜いてあげることになります。
また、痰飲(たんいん)という体内の余分な湿気が頭に淀んでおこる場合もあり、雨降りで頭が痛む等天候に影響される場合もでてきます。
東洋医学でいう熱邪や痰飲という毒素はレントゲンやCTでは映らないため西洋医学的には原因不明になってしまいますが、東洋医学的にみると原因不明ではなくなる場合もあるんですね。