プチ東洋医学講座 ~鍼灸とアトピー性皮膚炎の治療~金子ブログ
こんにちは!豊中市の玄龍堂鍼灸整骨院 鍼灸師金子です。
アトピー性皮膚炎の痒みの原因を東洋医学的にいうと、身体の内部にこもった熱毒であることがほとんどです。
本来、温かい生命エネルギーである「気」が慢性的な精神的ストレス等で停滞しすぎると、有害な熱毒に転化します。また、熱毒を過剰に生産する飲食物を摂取する習慣があったりして、胃腸を中心に熱毒をこもらせてしまうこともあります。
通常であれば、身体はそのような毒素を体外に排出しようとします。ところが、虚弱体質だったり、消化器系、泌尿器系が悪かったり等、なんらかの理由でうまく代謝ができず、毒素を体外に排出しきれない場合、身体は毒素が体内にこもらないように皮膚表面から熱毒等の毒素を排出しようとします。
これが結果として皮膚の炎症として表れてきます。さらに湿痰(しったん)と呼ばれる体内に停滞した余分な水分が加わると、黄色い肌汁がでてくることもあります。また、皮膚と肺は東洋医学の理論では密接な関係があるため、皮膚上から排出しきれない毒素がある場合には、それが肺に影響して喘息を併発することもあります。
治療としては、代謝をよくして体内にこもった毒素の排出を助けてあげることが重要になってきます。また毒素を供給しないような養生をすることも大切です。