なるほど!THE.・プチ東洋医学講座 ~プロしか知らない一歩踏みこんだ「ツボ」のお話編:後編~金子ブログ
体の不調をツボの状態から把握したら次は施術に入るのですが、気の流れが不足しているツボに対しては、気を集めてくる「補法(ほほう)」という打ち方をして、気の流れが滞っているツボに対しては、気の滞りを散らす「瀉法(しゃほう)」という打ち方をします。
ツボの状態に応じて鍼の打ち方にも違いが出てくるのですね。
ちなみに、気の流れが不足しているツボに対して「瀉法(しゃほう)」をしたり、気の流れが滞っているツボに「補法(ほほう)」をしたりすると、不足している気をさらに散らしてしまったり、気の滞りを助長してしまったりするので注意が必要です。
そして、治療によって気の流れが良くなれば、発汗や弛緩しているエリアが狭くなってくるか消失していきます。あるいは、ツボの異常な緊張が緩んできたり、奥に沈みこんでいたしこりが表面に浮いてきたり、小さくなったり、消失したりします。
ツボにそのような良好な変化がみられればオッケーです。タイムラグはあっても、しばらくして体の状態は上向いていきます。
逆に発汗や弛緩のエリアが広がったり、しこりがさらに奥に沈みこんだり、ツボの状態の左右差が大きくなってくるような場合はあまりよくありません。仮に体調がよくても、後でなにかおかしなことがおこる可能性があります。
また、肌のきめの細かい方、性格的に繊細な方は気の流れが敏感で、ちょっとした刺激でもツボの状態が良い方にも悪い方にもとたんに変化してしまいます。一方、年配の方や肌のきめが粗い方、体格のがっちりした方等はツボの状態がコロコロ変化するということはあまりありません。
施術者の側からすると、ツボの変化のしかたをみることによって体や病気の状態を知ると同時に、治療の方法や強度をどの程度にすればいいかということもわかるわけですね。
このように、ツボというものは非常に正直に体の状態を表してくれます。「ツボは口ほどに物を言う」といったところでしょうか。
それゆえ、東洋医学ではツボの状態を正確に把握することが、すなわち体の状態を正確に把握することにつながるのですね。
以上、簡単ではありますが、プロしか知らない一歩踏みこんだツボのお話をしてみました。