なるほど!THE・プチ東洋医学講座 ~「気」の診方:前編~金子ブログ
こんにちは!豊中市の玄龍堂鍼灸整骨院 鍼灸師金子です。
今年1月に、『プチ東洋医学講座~「気」って何?~』で「気」についての私見を述べさせていただきました。
今回からはその続きで、物質として認識し得ない気の状態を、東洋医学ではどのように把握していくのかという方法論について、少し専門的にはなりますが、できるだけわかり易く、例のごとくシリーズで説明してみたいと思います。
『プチ東洋医学講座~「気」って何?~』で述べたように、東洋医学を語るにあたって避けて通れないものが気です。
ところが、気は血液検査でも尿検査でも測定できませんし、CTでもMRIでも映りません。
気の状態を調べるためには気功師のように気そのものを感知できる能力があれば一番良いのかもしれませんが、そうでなければいったいどうやって気の状態を知ることができるのでしょうか。
実はここからが東洋医学のすごいところです。
というより、東洋医学自体が気の医学なのです。気の流れがどうなっているのかを把握できないと東洋医学的な治療の施しようがないのです。必然的に東洋医学には気の流れの異常をつかむための診察法があるのですね。
診察法には「望診(ぼうしん)」、「聞診(ぶんしん)」、「問診(もんしん)」、「切診(せっしん)」の4種類があって、これらを四診(ししん)と言い、いずれも気の状態を窺うためにおこなわれます。
つづく