なるほど!THE.・プチ東洋医学講座 ~安産の秘訣!「命門の火」:中編~金子ブログ
東洋医学では、命門の火がしっかりしているかどうかを、ツボの状態を診ることはもちろん、特に脈の状態を重視して診ていきます。
東洋医学の脈診による所見で命門の火がしっかりしているという判断ができれば、自信を持って安産だと言いきることができます。
逆に脈で良好な所見が得られなければ、流産や早産になったり、難産になる可能性があると判断できるのです。そのくらい信頼がおける診察法になります。
それでは、脈診で良好な所見を得ることができるような、命門の火がしっかりしている状態を作るためにはどうすればよいかということですが、東洋医学では命門の火を高めるためにお灸を使った治療をよくしていきます。
足の小指の先にあるツボや腰のツボをよく使っていきますが、ツボの状態が改善して脈が良好な状態になるまでお灸を重ねていきます。
実際使うお灸にはいくつかのタイプがあります。もぐさを小さくひねって直接すえるものや、せんねん灸のような筒や台の上にもぐさが付いているようなものや、もぐさを棒状に固めたものをツボ上にかざして使うもの等があります。
いずれにしても、体やツボの状態、感受性に応じて使い分けをする必要があるのです。
このように、東洋医学では鍼灸によって命門の火を高め、良好なツボや脈の状態を作っていくのですが、そのような状態を維持していくことが、妊娠・出産を円滑に進めていくための基本になるのですね。
つづく