身体を良くするメンタリティ金子ブログ
こんにちは!豊中市の玄龍堂鍼灸整骨院 鍼灸師金子です。
経営の神様・松下幸之助さんの逸話で、松下さんが若かりし頃、船の舳先に腰掛けていた時に前を通りかかった船員が足をすべらして倒れた拍子に松下さんをつかんでしまい、二人とも海におちてしまったということがあったそうです。
自分で落ちたのではなく、他人に落とされてしまったという状況で、松下さんは助けられた時に「今が夏で良かった。冬の海でなくて幸運だった。」と思われたそうです。
確かに冬の海であれば命の危険が伴います。とっさにそのことに思い至ったとしても、海に落とされて「幸運だった」という思いははなかなか出てくるものではないように思います。
鍼灸師金子であれば「今日は厄日だ…」とか、「あぁ、なんて自分は不運なんだ…」とか、あるいは「このやろーボコボコにして簀巻きにして重りつけて海に沈めてやる!」ということくらいは…実際にはやらないにしても思ってしまいそうなものです。
ごく自然に物事の良い面がみえる、あるいは不利な状況の中にあっても不幸感覚を抱かず、自分にとって良い部分、ためになる部分を見出して心の平安を保っていけるようなメンタリティというのはどうすれば身についてくるのでしょうか?
よくプラス思考とか光明思想とか言われますが、普段から建設的な考え方をもって些細なことでもいいから、物事の良い面を見つけてみるという努力をコツコツ繰り返していくことではないかと思います。
それが習慣化していけば、自然と物事の良い面が見えるようになってきて人や世界がもっときれいにみえてくるかもしれませんね。
病気を治していく際にもそれと似たようなことが言えるのではないかと思います。
例えば、治療によって10の症状が半減しても、残った半分のことを思い煩ってしまう時もあるかと思います。
そんな時はまず良くなった部分に思いを向けてみてください。とりあえずでもいいから、良くなった部分を素直に喜んでみてください。あぁ、自分は良くなったんだと思ってみてください。
さらに、理想とする健康体と現実の不調な状態とのギャップを感じるとまたへこたれてしまいそうになるので、少しずつ良くなりつつあるんだと思ってみてください。(現在進行形で少しずつ良くなりつつあると思い続けるのがポイントです。)
以前整形外科のドクターに聞いた話ですが、理由ははっきりとわからないけども、少しであっても良くなったことを喜んでくれる人は治りが早くて、その逆の人は治りが長引く傾向が不思議とあるということでした。
人間の身体は機械ではありません。
東洋医学的にいえば、心と体は密接につながっていて常にその時々の心理状態が五臓六腑の気の流れに影響を与え続けているのです。
そうであるなら、できるだけ心の中に良いことを思って気の流れを乱さないようにしておきたいですね。
松下幸之助さんの逸話から、身体を良くして人と世界がきれいにみえるようなメンタリティを磨いていこうと思った鍼灸師金子でした。