こんにちは！豊中市の玄龍堂鍼灸整骨院　鍼灸師金子です。

体のしんどさ、だるさというのはよく遭遇する症状であり、患者さんが体の状態を訴える際にもよく使われる表現です。

この「だるい」、「しんどい」という表現がいったい何を指しているか、またどういった状態を表しているのかは人それぞれ違っていて、治療をする場合にはどうしても鑑別が必要になってきます。

精神的な疲労を表す場合もあれば肉体的な疲労を表している場合もあり、両方を同時に表している場合もあります。

しんどいけど動けばましになる場合、動くと余計にしんどさが増す場合、午前中はしんどいけど午後からは平気な場合、平日はしんどいけど休日はしんどくない場合、雨で湿度が上がるとだるくなる場合、食後に倦怠感が出る場合、空腹で動けない場合等々…しんどさ、だるさにもいろいろなパターンがありますね。

以前、二十歳の女性が全身のだるさが抜けないということで来院されたことがあります。病院の検査では肝臓の数値に異常があるけど、適応する薬がないということでした。

東洋医学的に診察してみると、気血(生命エネルギー)は充実しているものの、精神的な緊張が非常に強くて気を淀みなく流す「肝」の機能が停滞し、気血の流れが滞っている状態でした。

治療は百会という頭のツボに鍼をして、肝の臓の緊張をゆるめて気を淀みなく流す処置を施すと、非常に良好な反応を示してくれました。

気が不足したり、内臓機能の低下がおこっていなくても、気が巡らないだけで全身の倦怠感がおこるものなのですね。

つづく