なるほど!THE・プチ東洋医学講座 ~「気」の診方:後編 上の巻~金子ブログ
こんにちは!豊中市の玄龍堂鍼灸整骨院 鍼灸師金子です。
今回は、「気」の診方 後編~上の巻~です。
「切診(せっしん)」は患者さんの身体に実際に触れて気の流れを診察する方法です。
ちなみに切診の切というのは、ここでは「ひたと密着する」という意味で使っていて、決して切り刻んで診るということではありませんからね…
で、具体的には、脈、手足、腹、背中のツボを診ていきます。
脈診では、脈の浅い深い、速さ、リズム、強弱、形状等を診ていきます。
脈の状態にもいろいろな種類があり、それぞれに意味があるのですが、脈というのはその時の気の状態を反映していきます。
これによって気の充実具合、流れ具合等の把握ができます。
『プチ東洋医学講座~「気」って何:後編~』でも述べたように、東洋医学では気が作用して血液が生成され、また気が血液を推し進める作用を持つとされますので、血液の流れ具合を通して間接的に気の状態を窺い知るということですね。
そしてツボの状態を診ていくのですが、ツボというものも脈と同様に気の状態を正直に表してくれます。
ツボは、気の流れ方、充実具合によって緊張したり弛緩したり、発汗したり、発汗面積や弛緩面積が広がったり小さくなったり、熱をもったり冷えたり等の変化を表します。
ツボというのは気の流れに関して多くの情報を与えてくれるもので、いきなりぐっと押さえこんでもそれらの情報を得ることはできないのですね。
つづく