人生がときめくプチ養生講座 ~意外と知らない?排泄編~金子ブログ
こんにちは!豊中市の玄龍堂鍼灸整骨院 鍼灸師金子です。
今回は養生の基本その3、排泄についてです。
養生法では東洋医学でなくても食養生や運動はよく言われていると思いますが、東洋医学では特に排泄を重視します。極論すると、例え飲食の不摂生をしてもどんどん排泄できて毒素を体内にこもらせなければ、体の中に腫れ物や炎症ができにくい状態を維持できます。
具体的には大小便と発汗ですね。あと女性であれば生理出血です。生理の状態も重要です。
自然治癒力を維持するためには基本的には通じがあること、おしっこがよく出ること、発汗すること、女性であれば生理出血があることがとても大切なことですね。
もし通じが悪ければ、やや運動での発汗量を多くしてみたり、あるいは食養生にもつながりますが、通じがよくなるような食材、一般的には食物繊維の豊富なものを摂取することです。
バナナ、りんご、えのき、しめじ、海藻類、れんこん、ごぼう、こんにゃく、寒天ですね。便が硬い場合ははちみつやアボカドがよいでしょう。
おしっこの出が悪い場合は小豆、きゅうり、冬瓜、すいか等の利水作用のあるものを摂取してみる。病的に出が悪いのであれば、悪い臓腑機能を治療してあげることが必要になってきます。
実は鍼灸の治療でも排泄に関わる臓腑機能の調整と、排泄すべき毒素をどう除いていくかというのは治療の中でも重要な位置を占めます。
このように、しっかり排泄できるということが、実は病気を作らないために必要な養生の基本のひとつになりますので、大小便、発汗、生理出血の状態を自分で意識しておくことは自然治癒力を維持するためにとても大切です。
チェックポイントは、便でも汗でも生理でも排泄後にスッキリするかどうかということです。注意点としては、よく排泄があったとしても排泄後に身体がしんどいとかだるいという症状がでる場合は問題があります。
ぜひ意識してみてくださいね。