「東洋医学をざっくりと…vol.6」~気の医学~金子ブログ
これまで、東洋医学とはどういうものかをざっくりと解説してみましたが、最後にまとめてみると、東洋医学では人の身体を『気の塊』と認識し、「気」の働きを五臓六腑に分割して捉えます。
また、「気」の働きに異常をきたした状態を「病気」と位置付け、それを治すために、脈や舌、ツボを診ることで只今現在どのように「気」の働きが失調しているかを診断し、その失調を鍼や薬を用いて調整していくものであるということですね。
このように考えていくと、東洋医学というのは『気の医学』なのではないかと思われます。
つまりそれは、東洋医学のことを考えるにあたっては、「気」の概念というものが必要不可欠になってくるということでもあります。
「気」といわれると急にとっつきにくくなるかもしれませんが、難しく考えることはありません。
大地を育む風や大気のように、目には見えないけれど、今もあなたの身体の中や表面に流れて生命を育んでくれているエネルギーが「気」なんだと思ってみてください。
また、人の気配や生気、活気というものを、理屈ではなく肌感覚で感じたこともおありかと思います。
それは、自分の「気」で周囲の「気」を感じているようなものなのですね。
そのように、「気」を意識することで自分の状態はもちろん、他人の体調や心の状態にも敏感になることがあります。
もし、病気がなかなか改善しなかったり、「気」の流れがよくないのではないかと感じた時には、東洋医学があなたのお役に立てるかもしれません。
以上、できるだけ要点をまとめて東洋医学について解説をしてみましたがいかがでしたでしょうか。
これまでの解説が東洋医学のことを知らなかった方々の参考になれば幸いです。