なるほど!THE・プチ東洋医学講座 ~納得!東洋医学と西洋医学の違い編:第一回~金子ブログ
こんにちは!豊中市の玄龍堂鍼灸整骨院 鍼灸師金子です。
今回から新シリーズです。
「東洋医学と西洋医学ってどう違うんですかぁ?」
大分前にこういう質問を受けたことがあります。一般の方なら誰でも感じる素朴な疑問であると同時に、実際に問われると、専門家としてなかなか一言で答えるのが難しい質問でもあると思われます。
実はその時は答えに窮し、一般の方に納得のいくようなわかりやすい説明ができませんでした。
そ・こ・で!
今回はその時の反省をふまえ、この素朴な疑問に対して少しアカデミックに、東洋人と西洋人の違いからできるだけおもしろくわかりやすく答えていくことで、一般の方に東洋医学と西洋医学の違いをガッテンしていただきたいと思います。今回から全六回シリーズで解説して行きますので、興味のある方は以下おつきあいください。
東洋医学と西洋医学の違いを考える前に、一般論として、西洋人は個人主義でお互いの独立を重んじる傾向があると言われます。また、特定の物事を周囲の関係性から切り離して、対象そのものの性質とか属性を重視して捉えていくことが得意なようです。
一方、東洋人は一般的に、集団や周囲の他者との協調を重んじる傾向があるといわれています。個人というものを、さまざまな人間関係の中で影響を与え合う人々の一人として認識するのですね。
もう少し具体例を出してみると、西洋人は家族というものを、異なる属性を持った個人の集まりと捉えて、東洋人は、互いに縁あって関係を持つ仲間と捉えるという具合です。
また、西洋人は相互に協調することより個人活動の自由や個性を重んじるので、自分の意見を直接的に伝えます。それに対して、東洋人は個人より集団との関係を大事にするため、他人の気持ちを害さないよう論旨をうまくぼかして言うことで調和を乱さないようにしたり、あまり強い主張はしない等の違いもありますね。
なんとなく西洋人と東洋人の違いがわかりますでしょうか。関係より個を大切にみるか、個よりも関係を大切にみていくかの違いかもしれませんね。
実はこのような考え方の違いの淵源は、古代ギリシャ哲学と古代東洋哲学の違いにさかのぼるようです。
つづく