プチ東洋医学講座 ~アレルギー疾患に対する捉え方と鍼の治療~金子ブログ
こんにちは!豊中市の玄龍堂鍼灸整骨院 鍼灸師金子です。
東洋医学では、病気を防いで体を健康に保つ力、エネルギーを「正気(せいき)」と呼びます。逆に「正気」の働きを邪魔して病気をもたらす気や血の滞り、余分な熱毒、水分等の総称を「邪気(じゃき)」と呼びます。
病気の発病の仕組みは、この二つの力関係によって説明されます。「正気」が不足した場合には体の生理機能が働かなくなることによる病的症状が現れます。また、「邪気」が「正気」の働きを邪魔する場合も体の正常な生理活動が阻害され、やはり病的症状が現れることになります。
東洋医学的に言えば、アレルギー疾患もその他の病気と根本の原理は同じで、「正気」と「邪気」の攻めぎ合いでおこります。
正気不足の場合は正気を補う鍼を、邪気が多い場合は邪気を散らす鍼をして五臓六腑の陰陽バランスをとり、自然治癒力を高める手助けをしてあげるのがアレルギーに対する鍼の治療になるのです。